糖尿病患者の食事、ごはん・脂質の量はどれくらい?

2013年04月07日 22:42


食事療法について開かれたシンポジウム

2013年3月17日、日本糖尿病学会による食事療法に関するシンポジウム「日本人にふさわしい糖尿病食事療法を考える~食品交換表の改訂に合わせて~」が開催されました。

糖尿病患者の食事、ごはん・脂質の量はどれくらい?

まとめられた提言については以下の通りです。

1,炭水化物の極端な制限は長期的な治療に結びつかない
糖尿病における炭水化物摂取について、肥満の是正が糖尿病の予防や治療に役立ちます。

体重適正化を図るために、運動療法と並行して食事療法を積極的に指導すべきで、中でも総エネルギー摂取量の制限が最優先となり、炭水化物だけを極端に制限して減量すると、長期的な食事療法ができなくなり、薦められないとしています。

一方で、体重を減量させるための効果的な手段として炭水化物摂取量についても論議がなされていて、今後日本糖尿病学会として調査・研究の対象にすべきと課題が残されました。

2,たんぱく質、脂質の量について
推奨する糖尿病の三大栄養素摂取比率は、炭水化物50〜60%、たんぱく質20%を目安に、残りは脂質とします。糖尿病腎症などの合併症がある場合は、炭水化物の摂取比率を増減しても良いとしています。

また、脂質摂取量の増加が糖尿病増加に繋がっていることから、脂質摂取比率の上限は25%エネルギーとし、トランス 脂肪酸の摂取を抑えるといった脂肪酸構成にも配慮が必要とされています。

炭水化物の摂取が多い少ないに関わらず、食物繊維は一日に20g以上の摂取を促します。

今後の課題

日本人の身体的活動度や食生活の変化を考慮しながら、患者や家族が食を楽しみながら食事療法を継続していくことが大事であるとし、日本人が培ってきた食文化を基軸にして食生活の変化にも対応していくことが重要であるとしています。

さらに、日本人の糖尿病の病態が欧米化しつつあることをふまえ、日本人の病態と嗜好性に合った食事療法については継続的な検討が必要であると課題が残されました。

日本人の糖尿病の食事療法に関する日本糖尿病学会の提言

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